国際交流?留学
International exchange and study abroad

2024年度短期語学留学プログラム体験記(中国?西南大学)
2024年度 西南大学短期語学留学 【留学期間:3月8日~3月22日】
私は元々“留学”というものに積極的ではありませんでした。言葉の通じない異国での生活というものは不安に感じられますし、精神的にも学力的な面でもとてもハードルが高いものと感じていたからです。そんな私が今回この留学に参加した大きな動機となったのは、同じく第二言語で中国語を選択していた友達が「一緒に行ってみよう!」と誘ってくれたからです。一度本場で中国語を使ってみたいという思いがあれど、留学に対して様々な不安を感じていた私にとって、その友達の誘いは一歩を踏み出すきっかけとなったのです。
このように主体的ではない理由で行くことを決心した短期留学でしたが、私へ多くの学びと刺激を与えてくれる時間となりました。今回の西南大学はコロナ禍の空白の期間を経て、久しぶりに行われたものでありました。その影響もあって、事前にオリエンテーションなどで聞いた内容とは異なる点が色々ありました。加えて、今までと実施時期が違った影響で先生の引率もありませんでした。なので、正直言うと最初の手続きから会話が難しく大変なことが多かったです。今でも中国語が堪能な先輩が参加者の中に居らっしゃらなかったらどうなっていたんだろう、と思い返すほど混乱していた思い出があります。
しかし、そのような「自分たちでどうにかするしかない」状況下だったからこそ、自身の成長をより促すことの出来る唯一無二な体験が出来たと感じます。また、想定外のことが多く言葉も自由に通じない中、楽しく短期留学を終えることが出来たのは、周りの人たちの優しさがあったからです。中国語も英語もあまり上手くない私と根気強く会話をしてくださった先生方やクラスメート、注文を聞き取ってくれようと優しく色々説明してくれた店員、一緒により良い留学にしようと切磋琢磨した友達…様々な人たちの優しさと思いやりに包まれた留学でした。
そんな留学で印象深かったことは沢山ありますが、一番は日本語学科の人々との交流でした。この交流は、自分たちが以前広島市立大学へ留学に来ていた西南大学の学生と連絡を取り合って、帰る3日前にようやく実現したものでした。そこで、日本の文化を語り合い交流を深め、友人をたくさん作ることができました。同時に、国境を越えて親交を深めることのできる日本と中国双方の文化の素晴らしさを、身に染みて感じることが出来ました。先生のご厚意で、日本語学科の授業を参観させてもらうという貴重な体験をすることもでき、自分たちの中国語の講義と同様に外国語学習を頑張る姿に親しみを感じ、自分の中国語への学習意欲を刺激されましたし、忘れられない時間となりました。また、市内観光で行った洪崖洞は夜のライトアップがとても綺麗で、人の多さや独特の雰囲気から中国の伝統文化、壮大さを感じることが出来ましたので、重慶市に行く機会があれば是非行ってみることをお勧めします!
このように不安で始まった留学は、今までにない刺激や経験をたくさん与えてくれました。授業は何回か休講になってしまったので心残りがあるのですが、日常生活の中での会話で語学能力や積極性を鍛えることができました。最初は事前に聞いていた内容と違う状況に混乱しましたが、今ではそのような自分たちしか頼れない状況だったからこそ、より語学力や自主性を育てることが出来たと思いますし、より有意義な留学になったと強く感じます。
私のように留学に対してハードルが高いと感じている人は、是非一度短期留学に参加してみてください!短期留学であれば期間も短いですし、言語能力も問わないことが多いので、せっかくの機会を活かして挑戦してみましょう。きっと、あなたに他にはない経験や出会いをもたらしてくれます。私は今回の短期留学に参加することが出来て、とても幸せに思いますし、今後の自分自身の未来に活かすことは勿論、この留学で感じた刺激や優しさを今度は自身が他の人に与えることができるよう、今後も精進していきたいと思います。
国際学部3年? 河 莉杏
修了式、お世話になった現地の先生と 壮大さに圧倒された洪崖洞
とても美味しかった食べ物たち